《伯爵与妖精》卷八第五章只为你一人的魔法11
外套の襟元(えりもと)をかき合わせながら、足早に通りへ出て、辻馬車(つじばしゃ)を拾うと、エドガーが向かったのは、ユニバーシティカレッジにほど近い、カールトン宅だった。
他拉紧外套的前襟快步走向马路,接着在路口拦下一辆街头马车。他要前往位于伦敦大学学院附近的克鲁顿家。
リディアもカールトン教授もスコットランドだ。誰もいないのはわかりきっていたが、足を運ばずにはいられなかった。
莉迪雅和克鲁顿教授都已经返回苏格兰,爱德格明知道伦敦的家中没有任何人在,但他就是想过去一趟。
手前の角で馬車を降りて、通りを少し歩く。
他在一个街角下车,然后步行了一小段路。
明かりのついていない家は一軒(いっけん)だけだったから、リディアの家はすぐに目につく。
只有一户人家没有点灯,因此爱德格一眼便看见莉迪雅的家。
住み込みの家政婦も、休暇(きゅうか)をもらって帰っているのだろう。
住在克鲁顿家中的中年侍女也休假回家了吧。
リディアの部屋の窓もまっ暗で、ここにまた明かりのともることはあるのだろうかと考えると、胸が苦しくなった。
莉迪雅房间的窗户也是一片漆黑。当爱德格一思及房间灯光不知是否有再亮起的一天,心中便感到一阵刺痛。
リディアが去ってしまうことを、こんなにも怖れている。けれど連れ戻しにも行けない。
他是如此恐惧着莉迪雅离他远去,却又无法前去迎接她回来。
自分のそばにいないことよりも、自分のせいで彼女が不幸になったり犠牲(ぎせい)になったりするかもしれないことのほうが怖い。
然而最让爱德格害怕的并非莉迪雅不在他身边,而是有一天莉迪雅会因为他而遭受不幸,或是牺牲生命。
それでも、そばにいてほしいと思う気持ちを捨てきれない。
即使如此,他还是无法将期望莉迪雅留在身边的心情自脑中完全驱散。
玄関の石段に近づいていくと、ドアの上にぶら下がっている宿り木のリースが、かすかな風にゆれた。
爱德格走向大门前的石阶,看见悬挂在门上方的檞寄生花环正随着微风摇晃。
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