双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(129)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅳ(28)
今回は「あんたが高校を卒業するまでは待とうと思うとった」と言われた。
オカンはずっと別居の理由もオトンの悪口も口にすることがなかったので、ボクはそれなりに、おかしな関係の中でもうまくやっているのだろうと勝手に希望的観測をしていたのだけど、やはりオカンの心情はいつもオトンとのことで思い悩んでいたのだろう。
正直なところ、ボクは本当にどちらでもよかった。それは投げ遣りな意見ではなく、もうボクたち三人の関係は、戸籍という紙では説明できないものになっていた。少なくとも、ボクにとってはそうだった。
自分が本当にオカンの子供なのだろうかということを小さな頃からずっと気にしていたし、その怯えで気を遣い、不安になることもあったけど、もう今は、それがどちらであろうと問題ではなかった。
高校入試の時、戸籍謄本を覗き見したのだけど、それを見ても、どう記されていれば○で、どのように書かれていれば×なのか判断できず、もう、その後からは気にすることも少なくなった。「生みの親より、育っての親って、言うけんねぇ……」。子供の頃のある日、小倉のばあちゃんの言ったひと言は間違いなく幻聴ではないけれど、その言葉はボクの中ではもう小さくなっていた。
たとえ、オカンがボクの生みの親ではなく、どこかに本当のお母さんと言われる生母(せいぼ)がいたとしても、ボクにとって母親はオカンひとりなのだから。
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