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【双语阅读】【恋空】第五十一回

时间:2011-06-24 21:26:01  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 


━1 月 1 日元旦

《今日昼 3 時に駅前の神社に集合遅刻厳 禁!》

ヤマトから届いたメールのせいで新年早々大 忙し。

メールに気付いたのは 待ち合わせ時間 1 時間前の 2 時…。

走って神社に向かったが結局到着したのは
3 時 15 分だった。

神社の前にはクリスマスパーティーをした メンバーが集っている。

「遅れたぁ!!マジでごめんっ……」
「罰ゲームだな~」 意地悪く言うシンタロウの頭をイス?ミが叩く。

「シンタロウだってさっき来たじゃん!」

「遅刻やぁ。でも女の子は用意大変やし仕 方ないよな!妹」

優が発した【妹】の言葉にアヤが反応した。

「えっ、妹って何~?何~?」

「美嘉ちゃんは俺の妹やねん。な~?」 優がら首を曲げて美嘉に同意を求めてい
る。
「ねっ!!」 優のマネをして
首を曲げた。 アヤに対するちょっとした意地悪…。


「とりあえず~お参りに行こうぜ!」 その場をまとめるヤマト。 大勢の人が並ぶ最後列に並び順番を待つ。 しばらくして自分の番が来て
おさい銭を投げ入れガラガラと鳴らした
後、 手を合わせた。


“ん~とん~と みんなが幸せになれますように!!”

お参りが終わったと同時にシンタロウが言う。


「ちょっと俺ら別行動していい?」
「おー好きにしな~」 適当に答える?ンちゃん。

シンタロウとイス?ミは手を繋いで、どこかに行って しまった。

「あたしちょっと~優さん借りま~す」 積極的なアヤは
お気に入りの優を強引に連れて行く。

残されたのは 美嘉.ヤマト.?ンちゃん。


気まずい三人。
「俺用事あっから帰るな~!じゃあまた!」 ヤマトは気をきかせたのか本当に用事があっ
たのかはわからないが、 帰ってしまった。

?ンちゃんと 二人きり。

会話が見つからない。 このまま沈黙だったらどうしよぉ…。

「じゃあおみくじでも引くか~?」 ?ンちゃんが普通に話かけてくれたおかげで
小さい不安はあっさり消え去った。
「…うん!!」
「滑るなよ~!」 ?ンちゃんは意外と
話しやすいことが判明。

おみくじの場所へ行くとすでに優とアヤがい る。
「中吉~がっかり!」 とても楽しそうな
アヤのもとへと近づく。
「優は~?」 優におみくじの結果を
問う?ンちゃん。
「俺大吉やった」 優は自慢げにおみくじを開いて見せびらか
した。

「俺らも引こうぜ~」

?ンちゃんに誘われるがまま
100 円を入れておみくじを引いた。
「俺も大吉だった~」 ?ンちゃんは嬉しそうに
おみくじを握りしめる。

美嘉は占いとかをすごく信じるタイプ。 悪いのが出ると落ち込んでしまう。

大吉でありますように。おそるおそる おみくじを開いた。

凶。

………凶って!!

「美嘉はぁ~?」 アヤの問いに
深いため息をつきながら答えた。

「凶だって~…」

「ありゃ。でもおみくじなんてただの気休 めだよ!なぁ、優?」

?ンちゃんは優に 同意を求める。

優は?ンちゃんの同意に軽く頷き 美嘉の両目を手の平で隠した。

「美嘉ちゃん、目閉じたらええこと起こる かもな!」

意味はわからないが とりあえず言われるがままに目を閉じる。

「開けてええよ!」 ゆっくり目を開けたが、さっきと変わった
様子はない。
「……ん??」 おみくじを指さす優。

引いたおみくじは凶だったはずなのに、 大吉にかわっていた。


「美嘉ちゃん今年ええことあるわ!」
優は自分が引いた大吉と美嘉の引いた凶を 目を閉じている間に交換してくれたのだ。

「これ優さん引いた大吉じゃん!!悪い よ~…」

大吉のおみくじを返そうとしたが、 優は受け取ろうとしなかった。

「美嘉ちゃんが自分で大吉引いてたやん。 俺が凶引いたんやで!」

優にお礼を言って木におみくじを縛ろうと した時アヤが耳元で呟く。


「そのおみくじちょうだ~い!」

…確信。 アヤは優に
惚れたな。

アヤは恋愛が絡むと 変わる子だから

何も起きないと いいけど…。

心の奥に 小さい不安が生まれた。

「これからどうする?」 首の骨を鳴らす
?ンちゃん。

「ドライブ行きたい」 飛びはねるアヤ。

もう帰りたい…。

アヤは優さんのこと好きみたいだし面倒くさ い。

「美嘉調子悪いから帰るぅ…ごめんね。」 嘘をついてしまった。

「わかったよまた遊ぼうね!」

アヤは心なしか嬉しそう。 気のせいだといいけど…

車を見送り 家まで歩き始めた。

20 分くらい歩いて 家の前に着いた時…

プルルル 着信:優 突然の
優からの電話。

『はぁい』

『電話してごめんな。調子大丈夫か?』
『大丈夫!!』 調子悪いなんて
もともと嘘だもん。

『それならええけど!今どこにおるん?』

『ちょうど家の前にいます!!』

『今からちょっと会えへんかな?調子悪く なかったらでええんやけど!』

『……はぁ』

『じゃ 10 分でそっち行くから待っててな ぁ!』

アヤとは 解散したのかな??

沸き上がる疑問。 不安。

10 分後、 白い車が家の前に止まり車を降りて焦った 表情の優が美嘉のもとへと駆け寄って来 た。

「ずっと外におったん?待たせてごめん な。あ~鼻赤くなっとるやん…」

優は美嘉の鼻を 指先で突く。

「平気だしっ!!」

「はよ車乗って体温めへんと。あ…まだ乗る のはきついか?」

…迷い。 決断は早かった。
この人なら信用できる。

「…乗る!!」 優は助手席のドアを開け美嘉が座ったのを
確認するとドアを閉めた。

さりげない行動が 年上ということを感じさせる。

優が運転席に座った時、疑問を問い掛けた。

「……アヤは??」
「アヤちゃんは?ンにまかせたわぁ!」 アヤの気持ちを知ってか知らずか
しれっと答える優。

「大丈夫なんですか??」

「大丈夫やって。あの二人意気投合してた みたいやし!」

アヤまた怒ったり しないかなぁ。

不安が募る。 大丈夫だとは 言い切れない。

「どこか行きたい場所あるか?お姫様!」 優の明るい声は
不安を少しだけ取り除いてくれた。

まだアヤが優を好きかどうかもハッキリして ないし…大丈夫だよ。

都合のいい勝手な解釈で罪悪感を消し去 る。

「夜景見に行きたいっ!!夜景~!!」

「よっしゃ!じゃあ夜景見に行くで。穴場 スポット連れて行ったるわ」
車はエンジンの音を大きく鳴らして動き出 す。

ラジオも音楽もかかっていない車内は不思 議と二人の会話で
盛り上がっていた。

車は山道を登り続ける。 外はもう真っ暗だ。
「到着~!」 優はそう叫ぶと運転席から降りて助手席の
ドアを開けてくれた。

刺さるような冷たい風にあたりながら 車を降りる。
「わぁぁぁ~!!」 目に飛び込んで来た景色は言葉では言い表
せないほど綺麗で…

赤.白.黄色や紫のライトがキラキラ光って いる。

夜なのに 目が痛いくらい眩しい。


「すごいやろ?」
「超キレイ!!」 二人はちょうど夜景が見える場所にあった
ベンチに腰をかけた。

「白い光がダイヤモンドでぇ~赤い光がル ビーでぇ~…」

子供みたいに はしゃぐ美嘉。

そんな美嘉の頭を優はそっと撫でた。
「ほんまに子供みたいやな~!」 優は美嘉と重ねて別れてしまった妹を
見ているのだろう。

今の優の笑顔とか頭を撫でるタイミングと か…

悲しいくらい ヒロに似ていた。

笑顔だった表情は次第に曇ってゆく。 優はまっすぐに前を向きながら口を開い
た。

「こう見ると世界って広いな。この光の中 でたくさんの人が生活しとるなんて不思議 やなぁ!」

夜景が映ってキラキラと輝いている優の 瞳。

その真っ直ぐな瞳に 見とれる。

「みんなそれぞれ悩み抱えてるんやろな ぁ。ここなら誰も話聞いてへんで?悩み話 してみる気にならへん?」

優はクリスマスの日美嘉が泣いていたこと を知ってて
心配してるのかな??

だから今日も会おうって言ってくれた の??

もしそうだとしたら
…嬉しい。 だけど勘違いかもしれない。

「大丈夫ぅ…」

本当は大丈夫じゃないくせに!! 素直になれない。

「大丈夫やったら泣いたりせぇへん。話し たらスッキリするで?ほら、俺おせっかい やから」

黙ってうつむく美嘉に向かって優は話し続 けた。

「この前も言うたけど、美嘉ちゃん俺の妹 に似とってなんかほっとけへんねん…」

優のやさしさは美嘉が必死で隠している弱 さをどんどん引き出してゆく。

「元彼に… 未練あるかも……」

気がつくと心の底に張り付いていた言葉が 自然と剥がれてしまっていた。
「かも…ってことはわからへんの?」 優は変わらず
落ち着いた声で問う。

「忘れようと思ってるんだけどたまに思い 出す時あるんだぁ……」

「忘れよう忘れよう思ってる時点で、その 人のことを考えてることと同じやと思う で!」

確かにそうだね。

“忘れなきゃ” そう思ってる時点で、
その人のこと考えてるってことだね。

「ヨリ戻したいとかは思っとるん?」

「ヨリ戻したいとは思わない……戻しても きっと前みたいに楽しく過ごせない気がす るから…」

優は立ち上がり 大きく息を吸った。

「でも無理に忘れなくてええと思う。だっ てな、その人と出会えたから今の自分がい るんやで。その人と出会ってなかったら今 大好きな友達とも出会ってないかもしれへ んし!」

もしヒロに出会っていなかったら 別れがこんなに辛いだなんてきっと一生わ からなかった。

命の大切さも、 幸せな日々も…。

イス?ミやヤマトやシンタロウとも、友達になれないま ま
終わっていたのかもしれないね。

ヒロと出会ったからこそ今の美嘉がいるん だ。

「そうだね。その人に出会ってなかったら 優さん達にも出会えてなかったよね………」

「そうやな!美嘉ちゃんにも忘れられない 人がいるように美嘉ちゃんのこと忘れられ へん人も絶対おるから。忘れようとすれば するほど離れなくなるもんやで。今の自分 を育ててくれたこと感謝したらええよ!」

黙っていると 優は照れくさそうな顔で振り向いた。
「ちょっとクサかったやろか?」 美嘉は微笑みながら
首を横に振った。

ここから見える光の中でたくさんの人が生 活し、それぞれ悩みを抱えているんだ。

好きな人と 別れてしまった人
想いが届かない人 どうしようもなく
辛い人

立ち直ろうと 頑張ってる人

もう既に立ち直って 進んでいる人

みんなみんないろんな日々や想いを経て、 仲間に出会い、
乗り越えて行くんだね…

「優さんありがとっ。元気でた!!」

立ち上がり夜景に向かって大きく伸びをし た美嘉の表情は
期待に満ち溢れていた。

「まぁたくさん悩むことはええことや。で もあんまり悩みすぎたらあかんで!」

そして再び車に乗り山道を乗り越え 家の前まで送ってもらった。

夜景を見て… 優の言葉を聞いて
心にぽっかりあいていた穴が少しだけ埋ま ったような気がした。

今まで出会って助けてくれたたくさんの人 達に
改めて感謝…。

「今日はありがと!!」
「お~ほなまたなぁ!」 優はクラクションを二回鳴らし窓ごしに手
を振りながら帰って行った。

部屋で暖房にあたりながらテレビを見てい た時…


プルルルル
着信:アヤ 一瞬出るのをためらう。 だって、
なんとな~く嫌な予感がするから。

アヤは優のこと 好きみたいだし…。

高鳴る胸の鼓動を片手でおさえもう片方の 手で電話に出た。

『…はいぃ』
『今大丈夫!?』 嫌な予感とは裏腹に元気なアヤの声で怒って
いないことを確信。
『大丈夫!!』 興奮状態のまま
早口で話すアヤ。

『実はあたし~優さんのこと狙ってたんだ ぁ!』

『…知ってるっ』

アヤが何を言いたいのかがわからない。

『でもあたし?ンちゃん狙いで行くことにし た優さん美嘉のこと気に入ってるみたい だし、今日?ンちゃんと二人で遊んだんだけ ど気が合っちゃって~』

思いはただ一つ。
……切り替え早っ!!

でも少し安心。 アヤ大人になったなぁ。

ちょっと前のアヤなら
「人の男奪った」だとか絶対文句言ってた のに。

たったの一年の間に 人は成長して大人になるんだと実感。

でも成長できたのは恋のおかげかもしれな いね。

人は辛い想いするほど成長していくんだ ね…。

『美嘉ぁ?お~い!』

『…あ、ごめん。そっか~わかったよ!!』


『来週から学校始まるからその時ゆっくり 話そうねぇじゃあまたぁ!』


電話を切り、 優にお礼のメールを送信して眠りについ た。

こんなに温かい気持ちで眠りについたのは 久しぶりだなぁ…。

短い冬休みはあっという間に終わり 学校が始まる。

 

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