岡山県美作市では土砂崩れで民家が崩壊し４人が生き埋めとなり、１人が死亡、３人がけがをしました。

　１０日朝は、雨は小康状態でしたが、昼になってまた雨足が強くなってきました。岡山県美作市田原の土砂崩れの現場です。山の中腹から崩れ落ちた土砂がふもとの民家を無残にも押しつぶしています。１０日午前は地元住民らによる復旧作業が行われています。

　９日午後９時半頃、山の土砂が崩れました。この土砂崩れで民家３棟が倒壊し、このうちの２棟に住んでいた４人が生き埋めとなりました。

　消防などが救助活動を行い、１０日未明までに４人全員を救出しましたが、このうち阿部美智子さん（６８）が死亡、３人は重軽傷を負いました。

　この土砂崩れのほかにも、美作市内では至るところに豪雨のつめ跡が見られます。床上浸水の被害に遭った地元住民らは、泥だらけになった畳や家具などの後片づけに追われています。

　「泣きとうなるわ、本当に災害いうてな。もう、昨日はな、畳の上げた間から板がな、浮き出して、それに落ち込んで、もう、とりあえず逃げるのが必死」（浸水被害にあった住民）

　また、市内の２地区１５００戸で断水しており、自衛隊の給水車が出て、住民に生活用水を供給しています。豪雨の被害は大きく、美作市災害対策本部では被害全体の把握を急いでいます。