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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(250)

时间:2012-09-13 11:32:03  来源:可可日语  作者:ookami

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    东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

「おなかにね……水が溜まりだしたら、もういけんの……。京一も、そうやったけん……」
「大丈夫や。そげ言うほど溜まっとりゃあせん……」
えのもと、ホセ、ツヨシ、bjが偶然、みんな同じ時間に集まった。近所のそうざい店で弁当やおかずを買って、オカンのベッドの周りを囲むように座って御飯を食べた。
「オカン、笹塚で飯食いよるみたいやね」
オカンは笑って、それを見ていた。本当は自分が拵えたものを食べさせたかったに違いない。
オトンもなにも言わずに毎日、朝からボクが交代に来るまで病室にいる。「開運!なんでも鑑定団」の放送がある時だけは、毎週欠かさず観ているからという理由で早く帰ったけれど、それ以外の日はずっと、病院にいた。
痛みをひどく訴える時には点滴の中にモルヒネを入れられた。そして、日が経つほどに、その回数は増えていった。

その日の夜は、オカンはいつになくよく喋っていた。ボクはらくのみに入れたお茶を飲ませながら、一緒に喋った。
「オカン、新しい家はキッチンも広いけん、なんぼでも好きなもんが作れるよ。オカンの部屋はね、三階にある和室やけん。一階の土間には柵で囲んだら、パンもよか運動になるくらい飛び跳ねるごとあるよ」
「そうね。楽しみや、ね……」
「早よ元気になって笹塚に帰ってから、一緒に引越しの準備しょ。今度の家は静かな所やけん、ゆっくり眠れるよ。家具とかも欲しいもんがあったら買うたらええ。5LDKよ、オカン。広いで掃除は大変やろうけど、もう、誰が来ても恥ずかしゅうないよ。誰にも気兼ねせんでええ。オカンの家なんやから」
「そうね……。ありがとうね……」
氷を取りに洗面室に行くと、小さな窓からオレンジ色に輝く東京タワーが見えた。タオルを洗いながら見えるその光は、いつもよりか近くに見えた。
「オカン、今度、東京タワーの展望台に行くっち、約束しとったやろ。行かんといけんね。オレもまだ上に昇ったことないんよ。オカンもなかろうが?」
「あたしは、あるよ……」
「うそや。いつ、行ったん?」
「東京タワーは……、もう何回も昇った……。五回も、六回も上に行ったことがある……」
現実的に、そんなはずはなかったと思う。その時も幻覚に惑わされていたのだろうか?

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