您现在的位置:首页 > 双语阅读 > 小说与诗集 > 东京塔 > 正文

双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(136)

时间:2012-06-18 13:43:10  来源:可可日语  作者:dodofly

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅴ(6)

だいぶ酒も回ってきたらしく、老紳士は上機嫌になり、短(みじか)めに挟み込まれてくる仕事の話にも、調子よく返事をするようになった。
こうやって仕事をきめているのかと、子供ながらに感心していると、老紳士は思い出したようにボクに言った。
「どこの局がいいの?」
「え?まだなんにもわからないんで……」
「それじゃあ、二年生になったらテレビ局でアルバイトしてみなさい。私がつないであげるから。それで、やってみて、おもしろいなぁと思ったら、連絡をくれればいい」
そして、懐から名刺を取り出すとボクに渡した。そこには、このジィさんのコネからキノコでもカマボコでもテレビ局に就職が決まるだろうなというくらい、権力的な肩書きが書いてあった。
「就職の時期が来たら、それまでにどこがいいか決めておくといい。どこでも好きな局に入れてあげるから」
「はぁ……」



「よかったのぉ、チビ。テレビ局なら潰れんでよかろうが」
オトンはどうぞよろしくと老紳士に頭を下げた。
「卒業だけはするようにね」
「そら、そうや。ちゃんと卒業せえよ」
オトンと老紳士は時代劇の悪役のような間合いで笑った。その時、オトンは一瞬、Aさんの手元を見てから、ボクに言った。
「おう、チビ。火、貸してくれ」
その日、オトンはライターを忘れて来たらしく、ずっとAさんのライターを使っていたのだが、そのライターは老紳士のものになったということを思い出してボクに言ったのだ。
ボクは自分の百円ライターを片手に持ち、手を伸ばして、膳を挟んで向かいに座るオトンに火を付けた。
商談はなんとかうまく運んだ用で、すっかり酔った老紳士も饒舌になり、御機嫌である。これから芸者さんも来るらしい。
ボクはそろそろ帰ることにして、老紳士にあいさつをし、庭園を囲む廊下に出た。Aさんがボクを表まで送ると言って、一緒に席を立った。そして、廊下の外れで、苦苦しい顔をしながらボクに言うのだ。
「あのぉ、火をね、付ける時。片手じゃなくて、両手で付けてもらえますかね。それと、安物のライター、そういうのはなるべく使わん方がいいですね……」
「はぁ……、すみません」

上一页 [1] [2] 下一页

相关阅读

无觅相关文章插件,快速提升流量