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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(27)

时间:2012-01-17 14:57:11  来源:可可日语  作者:dodofly

    东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅱ(3)

それは、弱い生き物が身を守るために備えている本能だ。

"夫婦にしかわからないことがある"よく聞く言葉だ。それは確かにあるだろう。

しかし"夫婦だけがわかってない、自分たちふたりのこと"は子供や他人の方が、涼しい眼で、よく見えているということもある。

五月にある人は言った。

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どれだけ仕事で成功するよりも、ちゃんとした家庭を持って、家族を幸せにすることの方が数段難しいのだと、言った。

ボクはオトンのことを家族と感じたことはなかった。物心がつき始めたごろには、もう一緒に暮らしてはいないのだから、当たり前のことかもしれないが、かといってオトンが父親であるということも否定したことはなかった。

オトンはいつも、サンダーバード5号のように、宇宙のどこか、詳しくはわからない遠いどこかにプカプカ浮いているような存在だった。なにかの拍子(ひょうし)に戻って来るが、また気がついたら居なくなってる。

なにをしているのか、よくわからなくても「居る」ということが、どこか安心させる存在として、ボクの気持ちに居た。

そして、オカンはいつも、サンダーバード2号のように、コンテナのボクを胴体に収めて、近すぎるほど近い場所に居た。少しでもどこかに居なくなれば、泣きながら行き方を探し、泣き止まないうちに、すぐ、帰って来てくれる。互いが一緒に居ることで、ひとつのかたちを成しているようなものだった。

とにかく、そばに「居る」ということでボクを安心させてくれる存在だった。

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