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【双语阅读】【恋空】第七十六回

时间:2011-08-01 08:46:31  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

━今から二年半前━ 学校祭当日

「ね、ね、カメラマン来てるから写真撮っ てもらおうよ」

アヤが目を見開きながら 興奮気味に言った。

「恥ずかしい!!」 それを拒否する美嘉。

「だってもしかしたら卒アルに載るかもし れないよ~!?」

「そうだ~撮ってもらおうぜ!」

アヤとノゾムは写真を撮ってもらおうとノリノ リだ。

「どうする??」 美嘉はヒロに問う。 ヒロは優しく笑い、
美嘉の肩をぐいっと引き寄せた。

「俺らが恋人同士だって証拠、残すのもあ りじゃねぇ?それで何年か後にその写真見 て、あの頃は楽しかったけど今はもっと幸 せだねって言えたら最高じゃん!」

意見がまとまり 教室を出る四人。

「カメラマンさ~ん!四人を撮って~」 アヤはカメラマンを引き止め積極的に頼む。
「どーせなら~超ラブラブに撮ろうぜ!」

ノゾムの提案に、 美嘉が聞き返す。

「どんなふうに??」
「そう言われると難しいな~」 本気で悩むノゾムを見て
ヒロが口を開いた。
「別にそんなの決めなくてもよくねぇ?そ んなの表情に勝手に出るもんだからな!自 然でいい」

「そうだねっ!!」

美嘉はヒロの横顔を 自慢げに見つめていた。

「じゃあ撮りますよ~」 カメラマンが
四人にカメラを向ける。

「悪いんスけど写真撮る瞬間に、
【1+1 は~?】って聞くみたいに、
【この先何があってもずっと~?】って言 ってもらえませんか~?」

カメラマンに、 妙なことを頼むノゾム。

カメラマンは嫌な顔一つせずに OK の合図。

ノゾムが集合をかけた。

「カメラマンが
【この先何があってもずっと~?】って言 ったらみんなこう答えろよ!」

ノゾムはその答えを 小さい声で耳打ちする。

その答えを聞いて、 みんなは笑って頷いた。

四人は横に並び、 それぞれの相手と手を繋ぐ。
美嘉はヒロと。 アヤはノゾムと。

そして繋いだ手を真っ直ぐ天井に向かって 伸ばした。

カメラマンがカメラを四人に向け、口を開 く。

「撮るよー!この先何があってもずっ と~?」

『『だーい好き!!』』 パシャッ 四人の声が揃った瞬間
フラッシュが光った。

【この先何があってもずっと、大好き…】 写真の中の四人は、
とても幸せそうな顔をしていた。

「みんな幸せそうに笑ってるねぇ…」

アヤの声で 現実の世界へと引き戻された。

アヤがどの写真を見て言っているのかわから ない。

だけど… きっと同じ写真を見ていたと思う。「終わりなんだな↓」

ヤマトが寂しげな顔で ポツリと呟いた。

いつもみたいに バカみたいに笑おうよ。ねぇ…。

「式が始まるぞー出席番号順に廊下へ並 べ。」

教室で叫ぶ先生。 一旦アルバムを閉じて廊下に出た。

全員いるか確認し、 体育館へと向かう。

体育館にはたくさんの保護者が集まってい て、 一クラスずつ吹奏楽の演奏と共に担任の先 生を先頭に入場する。

イスの前に整列し先生の合図でイスに座っ た。

全クラスが入場し、 式が始まる。

練習は出なかったけど 式の流れはなんとなくわかる。


校長先生の挨拶。
「本日は卒業おめでとうございます。」 ありきたりな挨拶をはじめに、
長々と続く。

前に座っていたアヤが振り返り、 耳打ちをしてきた。

あたしね、ノゾムに話かけてみようかと思 う。もう最後だしぃ…」

アヤは偉いね。 美嘉は勇気出ないよ。 最後だもんね…。

アヤは今?ンちゃんと仲良しで、 それこそ悩みなんかないように見える。

だけどやっぱり人を好きになる気持ちや、 過去を引きずってしまう気持ちはみんな一 緒なんだね…

「いいと思う。頑張ってね!!」 アヤは安心したように微笑み再び前を向い
た。

PTA 会長の挨拶、祝辞。 式は
どんどん過ぎてゆく。

そして卒業証書授与。 中学とは違って、
一人ずつ台に上がり卒業証書を受け取るわ けではない。

担任が一人一人の名前を呼び その場に立ち上がる

そしてクラス代表の一人が証書を受けとる のだ。

うちのクラスの卒業証書授与が始まった。

名前を呼ばれた人から、立ってゆく。

シンタロウ ヤマト イス?ミ アヤ

「田原美嘉」 マイクごしに
先生に呼ばれた名前。
「…………はい」 小さく返事をして
立ち上がった。

全員の名前を呼び終え、クラス代表が前に 出る。

ノゾムだ。 ノゾムが代表だなんて…
かなり意外。

アヤはノゾムの姿を 切なげな表情でじっと見つめている。

ノゾムが校長先生から卒業証書を受け取り、 戻ろうとした時…

「先生~三年間ありがとうございまし た~!」

ノゾムは大声でそう叫びながら担任に頭を下 げた。

生徒や保護者が ざわつく。
…そりゃそうだ。

卒業証書を受けとる時、叫んだ人なんて滅 多にいるはずがない。

ゾムは何事もなかったように席へと戻っ た。

何を思ってそんなことをしたのかは よくわからない。
だけど…

きっと何か伝えたかったんだと思う。

“ありがとう” を伝えたかったんだよね…?

だからノゾムは 代表になったのかな。

クラス全員が席についた時、 再びアヤが振り返った。

「あいつ相変わらずバカだね…」 アヤの目には
涙がたまっている。 今にもこぼれ落ちそうだった。

卒業証書授与は、 ヒロのクラスへ進んだ。

「桜井弘樹」

「はい。」

懐かしいヒロの名前と ヒロの声。

聞けるのはこれが 最後かもしれない。

帽子をかぶったヒロの後ろ姿を見ては何度 も目をそらし、 それを何回も何回も続けていた。

全クラスの卒業証書授与が終わった瞬間、 体育館は突然真っ暗になり…

悲しい音楽と同時に 大きなスクリーンがゆっくりと降りてき た。

スクリーンには数々の写真や映像が流れ る。

入学式 宿泊研修 学校祭 体育祭。

修学旅行 調理実習
普通の授業風景。

スクリーンの中では、 みんなとても楽しそうに笑っている。

辛いことや苦しいことなんて誰だってある よね。

だけど一瞬でも笑えてたこと… 楽しかったこと… 感謝しなくちゃ。
ここに緊張しながら座っていた入学式。

不安と期待が入り混じって複雑な気持ちだ った。

校生活、 平凡に楽しく過ごせればいいや!! そんなことを思っていたんだ。

この三年間たくさんのことがあったね。 とてもじゃないけど 平凡とは言えなかった高校生活。

だけど だけどね…

大好きな友達に会えた。ヒロに会えた。 初めて本気の恋をして、失う怖さを知った。 大好きな友達に支えられて、
仲間の大切さを知った。

ここでたくさん成長することができまし た。

…ありがとう。 本気にありがとう。

この学校に来て、 本当に良かった。

校歌斉唱の時には化粧は崩れ、 涙で歌うことが出来なかった。


 

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