ビンラディン容疑者、武装せず抵抗～米政府

　アメリカの特殊部隊が、０１年のアメリカ同時多発テロの首謀者とされる国際テロ組織「アルカイダ」ウサマ・ビンラディン容疑者をパキスタンの潜伏先で殺害したことについて、アメリカ政府は３日、作戦を実行した際、ビンラディン容疑者が武装していなかったことを明らかにした。

　ホワイトハウス・カーニー報道官によると、急襲作戦を実行した際、ビンラディン容疑者は武器を持っていなかったが、激しく抵抗したために射殺されたという。アメリカは、ビンラディン容疑者の身柄拘束も選択肢だったとの立場を崩していないが、武装していないビンラディン容疑者を殺害したことで、今後、国際社会からアメリカに対する批判が出る可能性がある。

　また、カーニー報道官は、当時、ビンラディン容疑者の部屋には夫人が一緒にいて、特殊部隊が部屋に突入した際に飛びかかってきたため、隊員に足を撃たれて負傷したことも明らかにした。