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2級読解27

时间:2009-04-29 13:55:54  来源:本站原创  作者:maggie

次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。
 現在の繁栄をもたらした有力な武器に科学*技術ということがある。本来、科学と技術は分けて考えるべきなのだが、日本では科学技術として一つのもののように考える人が多い。そのときの科学はヨーロッパ近代に起こった近代科学を手本として、研究者はものごとを客観的に、(1)、その対象と無関係な立場に立って研究し、そこに因果の法則を見いだす。それと技術が結びつくと、今日の工作機械のように、(注1)マニュアルに従ってボタンを押すと、機会が思うように操作され、望ましい結果が得られることになる。
 これはすばらしいことだ。しかし、こらがあまりにもうまくいくので、日本の多くの人がどんなことにもマニュアルがあり、そのマニュアルどおりにやれば、何でもうまくいく、と思いこみすぎたのではなかろうか。そのためには上等の機械や、よい方法を手に入れる必要があるが、それらはお金で買うことができる。そして、やがてお金さえあれば何でも思いどおりになるー幸福になるーと考えるようになる。
 (2)このことをはっきりと示す例として、子どもの不登校に悩んでいた父親から、「科学が発達した今日、ボタンを上手に押せば人間は月まで行って帰ってこられるのに、息子を学校に行かせるボタンはないのですか」と迫られたことがある。科学技術は、操作する側とされる側が(3)ときにのみ有効である。父親と息子という人間関係があるところでは、それは役立たない。
 そのことを忘れて、現代人は他人を上手に操作して自分の思いどおりにすることができると錯覚しているのではなかろうか。うまい育児法に従って自分の子どもを「よい子」に育てるとか、高齢者に対するよい「対策」を見つけて、面倒をなくするとか。そして、その結果、子どもや高齢者は、自分を「人間あつかい」してくれないと、なんとなく感じとって、よけいに悪い方向に向かうと思われる。
 人間関係というと、話が急にかたくなる。親子の対話をどうするのかなどという前に、家庭でも友人でも、とにかく「一緒に生きているんやで」とでも言いたいような感情の共有ということがあるのではなかろうか。そのような感情に支えられてこそ、人間は自分は生きていると感じられるのである。
 このことを忘れて、何とか他人を「操作」したり「支配」したりして、自分の欲望をとげるのが幸福だと思う。そして、そのために必要と考えるお金やマニュアル探しに熱心になっているうちに、先に述べたような(4)感情を共有する 態度が弱くなってしまう。
 豊かな物に見合うだけの心のつながりを大切にすることに、もう少しエネルギーを使ってはどうだろう。(5)足もとにあるたくさんの果物のことを忘れ、高い木になっている果物を取り合いするために、(注2)われ勝ちに高く登ろうと(注3)いがみあっている群衆。 日本人はこんな姿にならぬように、まず人と人とがつながって分け合う楽しみを見出してほしい。
「河川隼雄「日本人はいま幸福か」「読売新聞」2004年4月14日付夕刊」

(注1)マニュアル:分からない人のために使い方を説明したもの。手引き。
(注2)われ勝ちに:人に負けまいと、先を競う様子。
(注3)いがみあう:人がお互いに敵意をもって争いあう。

問1 (1)に入る適当な語はどれか。
1.やはり  2.つまり  3.ただし  4.したがって

問2 (2)「このこと」というのは、何を指しているか。
1.客観的に研究し、因果の法則を見いだすこと。
2.子供を学校に行かせることができる方法を手に入れること。
3.お金さえあれば何でも思いどおりになると考えること。
4.どんなことにもマニュアルがあると考えること。

問3 (3)に入る適当な語はどれか。
1.無関係な  2.平等な関係の  3.正反対の  4.同一の

問4 (4)「他人との感情を共有する」というのは、どのようなことか。
1.自分は生きていると感じられること。
2.お互いに助け合い、一緒に生活すること。
3.人と人とがつながって分け合う楽しみを見いだすこと。
4.相手と十分に話し合うこと。

問5 (5)「足もとにあるたくさんの果物のことを忘れ、高い木になっている果物を取り合いするために、われ勝ちに高く登ろうといがみ合っている群衆」とあるが、それはどのような人の姿を表しているか。
1.相手を操作し支配しようとする姿。
2.より多くの利益を得ようと、他人と競争し敵対する姿。
3.高い理想を持って努力する姿。
4.お金やマニュアル探しに熱心になっている姿。

問6 この文章で筆者が一番読者に対して述べたいことは何か。
1.物質的にはもう十分に豊かであり、これ以上欲望を追求する必要はないこと。
2.科学技術は決して万能ではないこと。
3.もっと人と人のつながりを大切にしてほしいこと。
4.何でもマニュアル通りに動かせるといった誤った考え方をやめること。


解说:
もたらす:带来,招致,造成
手本:字帖;画帖;模范;榜样;标准;范例
見いだす:找到,看出来,发现
マニュアル:手册,便览,指南
従う:跟随;服从;按照;伴随;顺;沿;仿效
望ましい:符合心愿的;值得欢迎或高兴的;可喜的
うまくいく:顺利进行;完工
~どおり:依照...
思いこむ:深信;认定;下决心;一心打算;沉思;深思;确信不疑;信以为真
~さえ~ば:只要...
迫る:【他五】强迫
     【自五】迫近;临近;缩短;变窄;陷于困境;急迫
とにかく:无论如何,不管怎样,总之,好歹
見合う:【自五】均衡;相称
       【他五】(为伺机)互相对看;在场看到;偶然看到
つながり:("つながる"的名词形)连接;相连;系列;关系;关连
エネルギー:活力;精力;[物理]能量
足もと:脚下;身边;脚步;步伐;眼前;附近
いがみあう:互相仇视,反目,鹢鹴,彼此不和

ヒント:
1.前の句と後ろの句は、同じ内容の言い換えとなっている。
2.3か4かが問題。後ろの文を読めば、焦点が「金」でなく「マニュアル=方法」にあるとわかる。
3.第一段落にも「対象と無関係な立場に立って研究」とある。
4.2か3かが問題だが、2は「一緒に生活する」が間違い。
5.「われ勝ちにいがみあう」の意味がわかればできる。
6.論述文では、一般に筆者の一番にいいたいこと(=結論)は最終段落に来る。

 

 


答え 2 4 1 3 2 3

参考译文:
带来现今繁荣的有力武器是科学*技术。本来,科学和技术应该分开思考,但是在日本有很多人是将科学技术合二为一进行思考的。那时的科学是以欧洲近代兴起的近代科学作为范本,研究者客观的研究事物,也就是说站在与对象毫无关系的立场上,从而发现因果的法则。将其与技术结合起来的话,就像今天的工作机械,只要按照说明书按一下按钮,机会就会像所想象的一样被操作,可以得到最令人满意的结果。
这可真是了不起。但是,因为这样太过于轻松,很多日本人深信不管什么都有指南,只要按照那指南做的话,什么事都会顺利进行,不是吗?因此就有必要得到上等机械或掌握好的方法,而这些都可以用钱买到。于是,就出现了只要有钱就可以随心所欲——可以变得幸福——这样的想法。
这方面具体的事例比如,为了孩子不愿上学而烦恼的父亲迫于无奈的说道“在科学发达的今天,只要熟练的按动按钮人可以从月球往返,但是为什么却没有让儿子上学的按纽呢”。科学技术只有在操作方和被操作方之间没有关系时才有效。而在父亲和儿子这样的人类关系上是不起作用的。
现代人忘记了这些,错觉地以为可以很好的操纵他人来按照自己所想的行事,不是吗?比如按照良好的育儿法就能把自己的孩子培养成“好孩子”,或者只要找到了对付高龄者的好“对策”就可以省去许多麻烦等等。于是,结果孩子和高龄者不受自己的“人类操纵”的话,总觉得会更加向不好的方向发展。
说到人际关系,话题就会突然严肃起来。在考虑如何进行亲子对话之前,家庭也好,朋友也好,总之会有种非常想说“一起生活”这样感情共有的话,不是吗?正是被这样的感情支持着,人类才感觉到自己是活着的。
将这种感觉忘记,总是想着如何“操作”别人,如何“支配”别人,觉得达到了自己的欲望才是幸福。于是,在因此而热衷的寻找认为必要的金钱和指南的时候,刚刚所说的感情共有的态度就渐渐变得衰弱了。
重视只是均衡丰富物质的心的联系,那么稍微使用点精力如何呢。忘记脚边有许多的水果,为了互相争夺高大树木上结的果实,不愿意失败而抢先登高却反目成仇的群众。为了日本人不出现这样的姿态,希望人与人首先能互相联系、互相分享,发现其中乐趣。

 

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