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每日阅读(12.2):速記

时间:2008-12-02 09:10:00  来源:本站原创  作者:Echo

作家の宮部みゆきさんは昔、速記者をしていたことがある。いわば自分を消すこの仕事を、ある対談で「忍びの世界」になぞらえていた。「歴史の影に生きるわれら、みたいな(笑)」(『知的〈手仕事〉の達人たち』大日本印刷)。

なぞら・える〔なぞらへる〕【▽準える・▽准える・▽擬える】

1 ある物事を類似のものと比較して、仮にそれとみなす。擬する。なずらえる。「人生を航海に―・える」

2 まねて作る。にせる。なずらえる。「正倉院に―・えた造り」

       作家宫部美雪曾从事过速记员。她曾在某次对谈中将这种隐匿自我的工作比喻成“忍者的世界”。“我们像是生活中历史的影子中,呵呵。”(《知性(手工活)的高手们》大日本印刷)

 

 宮部さんの短編「ドルシネアにようこそ」は、速記者を目指す青年が主人公だった。座談会や講演会のテープ起こしのアルバイトをしながら、速記の試験で一級に挑む。試験の直前になると、何を見ても、頭の中で速記文字になおしてしまう。「息抜きにビールを飲んでも、ラベルの文字を見ると、ぱっと速記文字が浮かんでしまう」

       宫部女士的短编小说《欢迎来到达西妮亚》中的主人公是一名志有成为速写员的青年。他一边进行整理座谈会和演讲会的磁带的打工,一边挑战速记一级考试。临近考试时前,他能够将看到的所有东西都在脑中成形为速记文字。“就算休息时喝啤酒,看到标签上的文字,脑海中也会立刻浮现出速记文字。”

 

 議会や裁判所などで広く使われてきた速記だが、コンピューターによる音声自動認識などにとって代わられようとしている。国会では、1890年の第1回帝国議会以来、100年以上速記が続いてきたが、05年度には速記者の新規養成をやめた。

       速记曾在议会和法庭上使用得很广泛,但以后将逐渐被计算机语音自动识别装置代替。国会自1890年召开第一次帝国议会以来,速记持续了100多年时间。然而05年已经停止培养新的速记人员。

 

 世界の速記の歴史は古く、古代ローマの速記奴隷・アステリスをたたえる墓石には、こう記されている。「君はすばやく蝋(ろう)板を取り出し、見よ!、言い終わらない間に、いな考えていることすらもすでに書きとめている」(兼子次生『速記と情報社会』中公新書)。

       速记在全世界都具有久远的历史,在称颂古代罗马的速记奴隶阿斯特里斯的墓石上记着这样一段话:“你迅速地取出蜡板,看!在话音还没落下之时,你就记下了他所想说的话。”(兼子次生《速记与情报社会》中公新书)

 

 巻末には、間違えやすい言葉どうしの例が載っている。「預かって・扱って」「指名される・示される」「一日に千人・一日二千人」「いいことない・いうことない」

       卷末刊载了容易弄混的语类。「預かって・扱って」(保管·处理)「指名される・示される」(提名·显示)「一日に千人・一日二千人」(一天一千人·一天两千人)「いいことない・いうことない」(没有什么好事·没有什么可说的)。

 

 瞬時に聞き分けて瞬時に記すためには、それこそ忍びのような鍛錬が要るのだろう。そんな技能が消えゆくのは、ややさびしい気もする。

       为了达到瞬间听明白并记录下来的程度,才需要通过忍者那样的修炼吧。这种技能即将不复存在,难免让人感到有些遗憾。

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