この一年、小泉首相の言動には、残念ながらなかなか賛同できるものがなかった。そのまま年が押し詰まってきたが、首相は一昨日、「東京の日本橋の上に空の復活を」と述べたという。

       很遗憾，这一年来在很大程度上笔者对小泉首相的言行都不能苟同。就这样挨到了年末，据说前天首相又声称“要让东京日本桥上的天空复活”。

　「お江戸日本橋七つ立ち」の古い橋だが、東京五輪を機に川沿いにつくられた高架の高速道路の下になっている。浮世絵で描かれたような開放感はない。その空の復活なら、あるいは賛同できるかと思い、発言をたどってみた。
ななつ‐だち【七つ立ち】
早朝四時ごろに出発すること
   曾留下“清晨四时辞别江户日本桥”佳句的古桥，从东京奥运时期开始，就一直位于沿河高架建造的高速公路的下方。缺少了种浮世绘中描绘的开阔感。笔者想，如果能让这片天空复活的话，这次或许能赞同首相的意见吧，于是试着回味了一下首相的发言。

　「日本橋という昔からの名所、これが上に高速道路が走っているからね。景観もよくないと」。五輪の開催に沸いた時代はともかく、今では、「よくない」と思う人も多いだろう。

       “日本桥是古往至今的名胜，在它上面架上高速公路，还是有点不入眼吧。”奥运召开时那个气氛高涨的时代暂且不论，如今仍有不少人认为“不入眼”罢。

　「川の流れ、日本橋、そして、昔ながらの名所を復活すれば、単なる東京の名所になるだけでなくて、世界的な名所になるのではないかと。夢をもって、日本橋の上を思い切って空にむかって広げてみようと」。川のたもとを散策で楽しめるようにしたいとも述べた。

さん‐さく【散策】

[名](スル)これといった目的もなく、ぶらぶら歩くこと。散歩。「野山を―する」

       “能让河流，日本桥以及名胜古迹复焕异彩的话，将不仅仅成为东京的名胜，或许还能成为世界的名胜。让我们满怀梦想，果断地去拓开日本桥上方的天空吧。”同时首相还声称，希望河岸能成为让人们随心散步的场所。

　夢を持つのは悪くはない。そう思って、久々に日本橋に行き、渡ってみた。橋は、高速道路の影の中にあった。行き交う人たちも寒そうだ。確かに、空が開けて陽光が橋に届く方が気持ちがいいだろう。それを待ち望む地元の人たちの思いも改めて実感した。

       怀有梦想并不是什么坏事。笔者这样想着，去往许久未曾前往的日本桥，并试着过了下桥。桥正位于高速公路阴影的正中央。往来的行人看起来也觉得很冷。确然，顶着天空让阳光直泻在桥上感觉要舒畅得多。笔者也重新体会到当地人们希望日本桥上天空复活的心情。

　そのうちに、今の日本橋の姿は、やみくもに都市開発や道路づくりに走った時代を象徴する負の遺産ではないかという気がしてきた。この橋にとどまらず、日本のその時代と施策とを省みるという視点が伴っていればいいのだが。「空の復活」発言にそんなことを思った。

やみ‐くも【×闇雲】

[副]むやみやたらに。

「―とつかみ合うてゐるうち、夜明けて」〈滑・膝栗毛・発端〉

       笔者不由觉得，如今的日本桥正是象征着盲目开发城市及修筑道路的时代所造成的负影响。如果不仅仅限于这座桥，而能伴随有一些反省日本这一时代及政策的视点就好了。就“复活天空”这一发言，笔者想到了如上这些。