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双语阅读:《福尔摩斯之住院的病人》第7回

时间:2013-01-17 15:25:54  来源:可可日语  作者:ookami

 無論私は、第一番に待合室にとんでいってみましたよ。するとどうです、その息子もやっぱりいないのです。大広間のドアが閉められてはいましたが、鍵がかけてなかったのですね――その患者たちを案内して来たボーイは、まだ来たばかりのボーイで、とにかく気がきかないのです。で、彼はいつも階下に待っていて、私がベルを鳴らすと二階へとんで上って来て、患者を下へつれておりることになっていたのです。――そのボーイも何も物音を聞かなかったと云うのです。こうしてこの日のこの事件は全くわけの分からないままにすんでしまったのでした。――が、それからしばらくしてブレシントン氏がその習慣の散歩から帰ってきましたが、しかし私はその事件については何も話しをしませんでした。と云うのは、なるべく彼と、うるさい事件についてはかかり合わないような方針をとっていたからなのです。

 こんなわけで昨日は不思議な事件が起きたままで暮れてしまい、それから今日は、私はまた今日の仕事に追われて、ついそのロシア人親子のことを忘れておりました。ところがきょうの夕方のこと、ふと、私は診察室に這入って来る彼等親子を見てびっくりしたのです。しかも時間まで、昨日と同じ時刻だったではありませんか。

「どうも昨日は、突然にだまって帰ってしまって申わけございません」と、その患者は云いわけを申しました。

「いいえ、どうしまして。けれどちょっと驚きましたよ」私は答えました。

「いえ、実はそのこう云うわけなんでございますよ」

 患者は話し出しました。

「私はいつも例の発作が起きた後は、心に雲がかかったようになって、その前にあったことをすっかり忘れちまうのです。だものですから昨日も発作からさめてみますと、見たことのない変な部屋におりますでしょう。で、これは怪しいぞと思いながら、立ち上って、ふらふらと表の通(とおり)に出ていってしまったんでございます。ちょうど先生が部屋にお見えにならない最中に……」

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