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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(150)

时间:2012-06-28 14:21:41  来源:可可日语  作者:dodofly

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅴ(20)

アルバイトと、たまにあるイラストの仕事。増えてゆくのはサラ金のカードだけだった。
「かっぱ」の調子も良くないらしい。なにしろ、あの町には人がいない。ただ、旨いものを出すというだけでは商売にならないようだった。
就職した彼女に弁当を買ってもらい、ついでに金も借りる。仕事場での話を嬉嬉とされても、なぜだか気分が減入るばかりだった。
そのくせ、コーヒー一杯御馳走することもできず、雰囲気は悪くなるばかりだ。
なにがしたかったのか?なにをやろうとしていたのか?もう、そんなことを考えるよりも前に、暮らすこと、その日を生きることの方が大きな問題になってきた。
バカボンが田舎から送られて来た段ボールの中に、忘れたまま放置してあったハムを見つけた。



もう、しばらく前に送られてきたもので、しかも夏場。ハムの表面は川魚のようにギラギラと、決して食べてはいけない光沢を放っていた。
「表面を、剥けば食べえるかも……」
空腹で魂の宿っていない表情のバカボンが、ハムをリンゴのように剥き出した。
「いや、それ、どう見ても腐ってるでしょ。それに、剥くったって、どこまでがセーフなのかも……」
しかし、腹の減った人間はハムでも剥いて食う。そして、その日の夜、当然のようにボクたちは食中毒になった。数ヶ月前に水道は止められていて、それでも無理矢理自分たちでバルブをまわしていたら、先日、バルブごと水道局に持ち帰られた。
トイレは中野サンプラザ、及び周辺の公園で済ませていたのだが、上からはゲロ、下からは下痢。身体は衰弱して、外にも出れない。バカボンが流れないトイレに排便した。そして、その上から、ボクもした。
これ以上、このトイレで脱糞していたら、もう、人ではなくなってしまう。結局、友達に連れられて、近所の病院に担ぎ込まれたのである。
その精神的ダメージから、バカボンはまたしても、九州に帰る決断をした。ボクだって、なんのためにいるかもわからない、バカボンも、もう少し頑張ろうよと、引き止めたのだが。

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