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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(151)

时间:2012-03-13 13:56:03  来源:可可日语  作者:dodofly

小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

十一(2)

と訊いた。哲之は立ち上がり、初対面の挨拶をした。いつか哲之の部屋で「俺の妹、可愛いぞ」と言った磯貝の言葉は嘘ではなかった。その美貌にとまどって、哲之は少しの間、次の言葉が出てこなかった。
「兄の部屋はもう決まったんでしょうか」
哲之は慌てて看護婦の詰所に磯貝の妹を連れて行った。若い無愛想な看護婦が、ふたりを病室に案内し、窓際のベッドを指差して、
「あそこです」
とだけ告げ、詰所に帰って行ってしまった。病室は四人部屋で、中学生らしい少年と目つきの鋭い中年の男、そして肥満した老人がベッドに伏していた。

磯貝の妹は、急遽買い込んできた真新しいパジャマをベッドの上に置き、まだほかにも下着や洗面具などの入っている大きいな紙袋をどこに置こうか思案するように、落ち着きなく視線を走らせた。
「一応、底に置いといたらええでしょう」
哲之は壁の隅を指差した。
「えーと、磯貝」
「香織です」
「香織さんは、会社には帰らんでもええんですか?」
「はい。早退させてもらいましたから」
哲之と香織は再び待合所に戻り、長椅子に並んで坐った。
「他人のことやから簡単に言うわけと違います。いまは、心臓膜症の手術は百パーセントに近い成功率やそうですから……」
哲之がそんな言葉をかけたのは、磯貝香織の白目の部分が異様に青く兄よりも重い病を持っているかのように見えたからであった。端整な横顔に薄幸な翳がはっきり映っているのを感じた。

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