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【双语阅读】【恋空】第五十四回

时间:2011-06-28 18:44:53  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 


━高校三年 1 学期
「進路希望調査するぞ」 先生が
進路調査の紙を配る。

来年の今頃にはもう高校を卒業してここに はいないんだ。

本格的に進路を決めなければならない。 どうしよう…。 一年生の時に進路希望を書いた時、
○×音楽専門学校を希望した。

ヒロも美嘉も音楽が好きだから一緒に行こ うねっ…て約束したんだ。

別にヒロと同じ学校に行きたいわけじゃな いよ。自分が行きたいだけっ。

バレバレの 言い訳をする。
“〇×音楽専門学校 希望”

そう書いて 提出した。

「進路どーすんの?」

前の席の ヤマトが振り向く。

「予定専門学校!!ヤマトは??」

「俺は迷ってんだけど、働くつもり~」 ヤマトは働くつもりかぁ。偉いなぁ。 頷きながら一人で関心していると、
ヤマトが続けた。

そう言えばもう少しでゴールデンウィー クじゃん?みんなで遊園地行こうってシンタロ ウと話してたんだけどどう?」
「遊園地?!」 身を乗り出す。

「そう、俺とシンタロウとイス?ミと美嘉と優さんと ?ンさん。美嘉が呼びたいならアヤも呼んでい いし。帰りは近くの温泉に一泊しようって 話」

「え~行きたいっ!!」

「よしっ、じゃあ計画立てとくから楽しみ にしとけ」

遊園地に温泉…。 大嫌いな勉強も旅行のことを考えると頑張
れる。

友達と旅行に行くなんて初めてだし!!

計画は着々と進み、 ゴールデンウィークに入た。

旅行前日 わくわくしながら
化粧品や服を大きめのかばんに詰める。

あまりに楽しみで寝付けないまま朝が来 た。

「お母さん~今日遊園地行ってくるから ぁ。泊まりで!!」

朝ご飯を食べながら さりげなく言う。

「あら、気をつけて行きなさいよ」 お母さんは外泊くらいは慣れてしまったみ
たい。

高校に入ったばかりの頃は、 泊まるなら連絡をちょうだいだとか門限は
9 時だとかうるさかったのに…

「行ってきま~す!!」 テーブルに置いてあったオレンジジュース
を一口飲み家を出た。

まだ夏前なので 涼しい風が少しだけ肌寒く感じる。

しかし、 眩しく照り付ける太陽がもうすぐ来る夏を 予感させていた。

家の前には二台の車。
前には白い車 後ろにはシルバーの車。

何も考えず シルバーの車に乗り込んだ。

運転手は?ンちゃん。 そして助手席にはアヤ。

「ごめん二人の邪魔しちゃって…」 後ろに乗り申し訳なさそうに頭を下げる美
嘉。

「邪魔じゃないって!シンタロウ達がたまたま優 の車に乗っただけだよ~」
「そうだよぉ!気にしないの」 優が運転する車はクラクションを鳴らし、
動き始めた。

それに続き ?ンちゃんの運転する車が後をつける。

遠い道のりを走り、
2時間くらいで遊園地に到着し車を降り た。

「お~美嘉ちゃんおはよ~!」 美嘉の頭を
くしゃっと撫でる優。
「優さんおはよっ!!」 美嘉はペコッと
頭を下げた。

そんな二人を見て イス?ミとヤマトとシンタロウがニヤニヤと笑ってい る。

美嘉はその視線に気付き三人に向かって舌 を出した。

ゴールデンウィークなだけあって、 遊園地は人!人! どこも人だらけ!!

「ありえね~この混みかた」
「並びすぎぃ~」 シンタロウとアヤが汗を流しながら
イライラしている様子。

「ゴールデンウィークやししゃーないな ぁ!」

優はそんな二人を なだめるように言った。
「私あれ乗りた~い」 イス?ミが指をさしたのは、“ハリケーン”と言
う名のジェットコースター。
「俺絶叫系苦手なんだけど!」 ヤマトの顔色が変わる。

「美嘉もぉ……」

「大丈夫そんなに怖くないって!」
…大丈夫、そんな怖くないって! イス?ミの言葉を信用したのは大きな間違いだ
った。

「ねぇ、本当大丈夫?!やばそうだよね!?」
絶叫系が嫌いだと言っていたヤマトに 同意を求める。

ヤマトは青ざめた顔をしてもはや美嘉の声な ど聞こえていないようだ。
そんなことをしているうちに順番が来た。 真ん中あたりの席に座り安全バーを降ろ
す。

ピーッとなる笛の音と共にジェットコース ターは動き出した。

ガタンガタンガタン…


ゆっくりと上がる音が 怖さを増す。

高所恐怖症の美嘉はこの状況から現実逃避 をするため目をぎゅっと閉じるしかなかっ た。

頂上が 近付いている予感…。

一瞬止まり、 体がふわっと浮いたようになった瞬間ジェ ットコースターは一気に下降。

「最高~」

「イェーイ!」

「楽しい~!」

優とシンタロウとイス?ミの楽しそうな声が聞こえ る。

「ギャアァァァ!」

「うぉ~!」

アヤと?ンちゃんの 叫び声も聞こえる。

美嘉はあまりの恐怖に 声すら出せずにいた。

ヤマトの声も聞こえないと言うことは、 きっと同じ状態だろう。

ジェットコースターが一回転した時には、 意識がなくなったか…と思うほどの衝撃。

終わって元の位置に戻った時には半分失神 状態で

イス?ミにもたれながら立ち上がったのだけは 覚えている。

「美嘉とヤマト大丈夫?」

「無理させちゃってごめん~…」

シンタロウとイス?ミが心配そうに顔を覗き込む。

「美嘉は大丈夫!!ヤマトは??」
「俺もどうにか…」 寝不足でジェットコースターに乗ったため
気分が悪い。

少し休みたい… しかし来たばかりで言いにくい雰囲気。

再び列になって ぞろぞろと歩き出す。

次に並んだのは お化け屋敷だ。

ジェットコースターも苦手だけど、 お化け屋敷も苦手。

遊園地はむいていないのかもしれない…。
イス?ミとシンタロウとヤマトの三人が先に入って行 く。

次は美嘉とアヤと優と?ンちゃんの四人だ。 そして順番が来る。 中は真っ暗で遠くにはぼんやりとした光。 それにくわえ
不気味な音楽。

遠くではイス?ミ達の叫び声が聞こえる。

その時… いきなり天井から骸骨みたいな物が
転がってきた。
「キャー怖いー!」 高い声で叫びながら?ンちゃんに抱き付くア
ヤ。
美嘉は足が震えてその場を動けなかった。 アヤのように女の子らしく怖がる余裕はな
い…。

次々に出てくる仕掛け。恐怖のあまり 泣いてしまった。

「大丈夫か?」 優が隣で
声をかけてくれる。

歩くのが遅かったのせいか、 アヤと?ンちゃんは先に行ってしまったみた い。

「全然平気だもん……」

心配をかけないようにと平気なふりをした が、 震える体はその言葉が嘘だということを証 明している。

「掴まってええで!」

優のシャツのすそを ぎゅっと握った。

こんな時普通なら 手を握ったりするのかな

でも、 なんとなく繋げない。

これってまだ、 あの人を忘れられてない証拠なのかなぁ。

未練たらしい女………。

優が美嘉の想いに気付いてくれたのかはわ からないが、 何も言わずに前を歩いていてくれた。

ゴールの光が見えた時、掴んでいたそでを パッと離した。

掴んだ部分が少し伸びてしまっている。

「優さんありがとぉ…」

「なんもやって。気にせんときぃ!」

お化け屋敷に入りテンションの上がったアヤ は、 ぴょんぴょんと跳びはねながら言った。

「次ぃ~バイキング乗ろうよ」

バイキング。 船が左右に激しく揺れる乗り物。

…無理っ!! ただでさえ気分が悪いのにあんなのに乗っ たら吐くかも…。

でもせっかくの楽しい雰囲気を壊すわけに はいかない。
なるようになれ!!

開き直って歩き始めたその時…
「美嘉ちゃん借りてってえぇか?」 優が美嘉の手を引き、
みんなの輪から離れた。
「どうぞ~」 イス?ミとヤマトとシンタロウがニヤニヤしながら
見つめている。

優は美嘉を近くにあったベンチに座らせ、 いなくなってしまった。

わけがわからない状況に途方に暮れていた 時…
「おまたせ!」 優は冷たい缶ジュースを美嘉のほっぺにあ
て、 隣に腰を降ろした。

美嘉は缶ジュースを受け取り不思議な顔で 問う。


「あの………??」

「無理はあかんって。具合良くないんや ろ?」
「えっ、なんでわかったの?!」 優は驚く美嘉のおでこに手をピタッとあて
た。

さっきまで缶ジュースを持っていた優の手 はひんやりとして気持ち良い。

「熱はないみたいやな!顔色悪いからすぐ わかったで~」

みんな 気付いてなかったのに。

「……ありがと。優さんには助けられてばっ かりだねっ!!」

もらった缶ジュースを開け一口飲む。 気分の悪さが少しずつ消えてゆく気がし た。

優は自分のひざを 両手で叩く。

「横になってええよ!」

膝に寝るくらいなら いいよね。

優の膝にごろんと横になり下から顔を見上 げた。

「ってか普通逆だよね!美嘉が膝枕するほ うだよね!!」

「せやな!」

周りからは子供やカップルの楽しそうな笑 い声が聞こえる。

そんな中、 優の膝枕で寝ている。

なんか変な感じ。 優はひざの上に寝ている美嘉の目を
ジーッと見つめている。

「……ん??」
「茶色くて綺麗な目やな~と思って!」 褒められることに慣れてない美嘉は
慌てて言い返す。

「優さんのほうが茶色で綺麗だしっ!!」

「おだて上手や!美嘉ちゃんなんか時々寂 しそうな目する時あるよなぁ」

「寂しそうな目??」

「遠くを見るような…ほんま一瞬やけどた まにあるで!」

「自分じゃ気付かないけどなぁ……」

優に気持ちを見透かされているような気が して目をそらした。

優が話す言葉は、 一言一言が奥深い。

この人は今までどんな恋愛をして来たんだ ろう。
ちょっと気になる…。

[page]

【中文翻译作品】


──高三第一学期。
『要调查志愿了喔~』
级任老师一边发着志愿调查单,一边这么说道。
一想到明年的这个时候,自己就已经高中毕业、不在这裡了,美嘉总觉得有点不可思议。
在一年级做志愿调查时,美嘉填的是B音乐专门学校。
因为她跟阿弘约好了。
两个人都喜欢音乐,所以就一起去B音乐专门学校吧……
其实美嘉并不是想跟阿弘上同一所学校喔。
只是自己想去而已……
她拚命地替自己找理由。
【B音乐专门学校。】
美嘉在单子上这么填了之后,就交上去了。
『美嘉的志愿填得怎么样了呢?』
坐在前面的大和突然回头问美嘉。
『预定计画是专门学校喔!大和呢?』
『我还在想啊~不过我打算就业。』
大和竟然想要就业,真是了不起。
就在美嘉一个人自顾自地佩服他的时候,大和继续说道。
『对了,再过不久不就是黄金週了嘛?我跟信太郎在说,要不要大家一起去什么游乐园玩。妳觉得呢?』
『游乐园?!』
美嘉开心地拉长了身体。
『嗯,就是参加耶诞派对的成员一起去。然后回来的时候,再到附近的温泉旅馆去住一个晚上。』
『我要去我要去我要去我要去!!』
『好,那我就来安排行程了,好好期待吧』
游乐园跟温泉啊……
想到这样子的旅行,再讨厌的考试美嘉也熬得过去。
在行前计画慢慢地进行的同时,黄金週也来临了。

III.眼泪的新味道2

旅行当天。
『我出门囉~!』
因为夏天还没完全来临,所以凉爽的风还是会让人觉得有点冷。
不过,刺眼的太阳也似乎宣示着盛夏即将到来。
美嘉的家门口停了两辆车,一辆白色、一辆银色。
美嘉坐上了阿健驾驶的银色汽车。
经过漫长的车程之后,一行人来到了游乐园。
美嘉从车上下来后,从另一辆车上下来的阿优用力地摸着美嘉的头。
『喔~美嘉,早啊~!』
『阿优早~!』
用冷冷的目光看着这两个人互动的小泉、大和和信太郎,全都露出了贼贼的笑容。
因为时值黄金週,所以游乐园裡面只有人!人!全都是人!!
『我想要坐那个~』
小泉手指的,是整个游乐园裡面最恐怖的云霄飞车。
『我比较不擅长那种惊声尖叫型的游戏!』
大和的脸色瞬间变得惨白。
『美嘉也是……』
『放心啦没那么恐怖的!』
……什么放心啦没那么恐怖。
相信小泉的话真是个天大的错误。
嘎哒嘎哒嘎哒嘎哒……
龟速爬升所产生的巨响,更是让人感到害怕。
有惧高症的美嘉为了逃避这个现实状况,只能用力地闭上眼睛。
到达顶点的时候,车体静止了一瞬间,然后,就在身体稍微浮起来时,云霄飞车便全速向下俯冲。
『好爽~』『耶~咿!』『好好玩喔~!』
美嘉听见了阿优和信太郎、小泉高兴的欢呼声。
『呀啊啊啊啊!』『哇啊啊啊啊!』
她也听到亚矢和阿健激烈的尖叫声。
过度恐惧的美嘉,甚至连呼吸都得拚上小命。
没有听到大和的声音,大概是因为大和也处于和美嘉相同的状态吧。
玩完云霄飞车之后,他们接着进入了鬼屋。
小泉跟信太郎、大和三个人先进去,下一组则是轮到美嘉、亚矢、阿优、阿健他们四个人。
裡面漆黑一片,远处有点点朦胧灯光,室内还放着令人毛骨悚然的配乐。
美嘉听到小泉他们的尖叫声从遥远的地方传了过来。
走在黑暗中的时候,一个很像骨头的东西突然从天花板掉了下来,滚到地上。
『呀啊啊啊好恐怖!』
亚矢一边发出高八度的尖锐叫声,一边紧紧抱住旁边的阿健。
除了云霄飞车之外,最让美嘉苦恼的就是鬼屋了。她连像亚矢那样发出女孩子专属的尖叫声都没办法,颤抖的双脚让她连动也动不了。
『妳还好吗?』
美嘉因为一一跑出来的恐怖机关而吓得花容失色,阿优则用温柔的声音在一旁关心着她。
不知道是不是因为他们走很慢的关係,亚矢跟阿健好像已经先走了。
『完全没问题~……』
为了不让阿优担心,美嘉装出一副若无其事的样子,不过颤抖的身体证明她说谎了。
『妳可以抓着我的衬衫,没关係!』
这种时候不会硬要抓住美嘉的手,是阿优的优点。
因为是朋友……阿优很清楚两个人之间的关係。
如果阿优握住美嘉的手,美嘉觉得自己一定会抗拒,而且还会变得无法再相信阿优了。
美嘉紧紧地抓住阿优的衬衫下襬。
不知道阿优是不是也注意到美嘉的心情,他一言不发地继续往前走。
看到终点的亮光之后,美嘉才放开阿优的衣服。
被美嘉抓过而有点变形的衬衫……就是阿优体贴的证明。
『阿优,谢谢!』
『没什么,别放在心上啦!』
接二连三的可怕过程,让美嘉觉得有点不太舒服。
可是她什么都没说,还是装作精神很好的样子跟着大家走。
这个时候……
『美嘉先借我一下喔!』
阿优拉着美嘉的手,把她从人群中带开。
阿优让美嘉坐在附近的长椅上之后,就不知道跑到什么地方去了。
『久等了!』
阿优拿了一罐冰果汁,碰了坐在长椅上的美嘉的额头一下。
美嘉接过果汁之后,阿优也在美嘉身边坐了下来,然后伸手摸摸她的额头。
刚才一直拿着果汁的阿优,手心也冰冰凉凉的,让美嘉觉得很舒服。
『不要勉强自己喔?妳不太舒服吧。』
……大家都没注意到,只有阿优一个人发现了。
喝了一口果汁之后,美嘉觉得自己不舒服的感觉稍微舒缓了。
『坐在长椅上很不舒服吧?妳可以躺在我的膝盖上没关係!』
阿优的体贴很直接,完全没有私心。
美嘉为了报答阿优的温柔,便躺在阿优的膝盖上。
四周传来了家族和小孩子、情侣开心的笑声。
在这些人当中,躺在阿优膝盖上的美嘉……感觉好像有点怪。
『美嘉的眼睛是咖啡色的,好漂亮喔!』
阿优认真地盯着美嘉的眼睛看。
不习惯被人称讚的美嘉连忙说回去。
『阿优的眼睛也是咖啡色的,也很漂亮喔!』
『接得真好!美嘉的眼睛,有时候看起来很悲伤喔。好像一直看着远方……虽然只有一瞬间,不过真的有吧?』
面对似乎看透了一切的阿优,美嘉别开了视线。
阿优说的每一句话都好深奥。
到目前为止,他到底经历过什么样的恋爱呢……
美嘉有点在意。

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