2012年10月30日7点新闻

飓风席卷美国纽约

アメリカの東海岸を北上していたハリケーン「サンディ」は温帯低気圧に変わりましたが、強い風と雨の影響でこれまでに少なくとも10人が死亡し、730万世帯以上が停電するなど被害が広がっていて、ニューヨーク市では停電の完全な復旧に一週間以上掛かる可能性がでています。

ハリケーン「サンディ」は29日夜日本時間の今朝、温帯低気圧に変わった後、ニュージャージー州に達し、最大風速は30メートル以上で、勢力を維持したまま北西へ進んでいます。強い風と雨の影響でニューヨーク市やコネティカット州、メリーランド州などで、これまで男女合わせて10人が倒れた木が当たるなどして死亡しました。

またニューヨーク市では29日夜中心部のマンハッタンにある電力会社が変電などを行っている施設で爆発が起きました。電力会社の担当者はＮＨＫの取材に対し、爆発の詳しい原因は分からないとしながらも、施設では浸水が起きていたことを明らかにしています。

この影響で、マンハッタンで２５万世帯が停電するなど、浸水などの影響とみられる停電は、首都ワシントンと１６の州で合わせて７３０万世帯以上に上っています。電力会社などは、ニューヨーク市の停電の復旧の見通しについて、マンハッタンでは少なくとも３日から４日かかり、市全体の完全な復旧には１週間以上かかる可能性があるとしています。
さらに、浸水の被害に見舞われているニューヨーク市のクイーンズ地区の住宅街では、２９日夜、火の手が上がり、これまでに少なくとも住宅５０棟が全焼し、２人が軽いけがをしたということです。ニューヨーク市では30日未明になって、雨と風は比較的弱まっていて、今後被害の全容が明らかになると見られています。

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