去年の中間選挙による議席数を反映したアメリカの新たな議会が５日、招集された。下院の主導権を奪われたオバマ政権にとって厳しいスタートとなる。

　５日に招集されたアメリカの新しい議会は、去年の中間選挙で与党・民主党が大敗したため、上院は民主党、下院は野党・共和党が過半数を占める「ねじれ議会」となった。野党側は「医療保険制度改革法を廃止に追い込む」と表明し、早くも民主党との対決姿勢を強めている。

　オバマ大統領は４日、「経済の回復に向けて、対立ではなく、与野党の協力が重要だ」と訴えたが、共和党の協力をどこまで得られるかは未知数だ。

　「ねじれ議会」という逆風の中で、重要法案を成立させ、国民の期待に応えることができるのか。政権発足３年目は、オバマ大統領にとって手腕が問われる一年となる。