日本政府が新たな学習指導要領の解説書に竹島問題を初めて明記してから一夜明け、韓国では、新聞各紙が一面トップで日本側を批判するなど、反発の声が強まっています。

　「韓日時代は開始から３か月ですが、関係は再び冷え込んでしまいました」。ＹＴＮテレビをはじめ各テレビは、発表を速報した後、１４日夜は一晩中トップ項目で伝えました。

　友好的な雰囲気だった日韓首脳会談のＶＴＲを使い、「日韓新時代というのは言葉だけだった」と報道しています。

　新聞各紙も一面トップで「大韓民国の自尊心を踏みにじった」と日本政府を非難、アメリカ産牛肉問題で苦境に立つイ・ミョンバク大統領と牛を仲良く並べて、「敵は日本。これで韓国国民の心が一つになった」などと痛烈に皮肉っています。

　「独島（竹島）をなぜ日本のものだというのですか。ダメです」
　「とんでもありません。憤慨するしかありません」（ソウル市民）

　韓国ではアメリカ産牛肉の輸入問題が反政府運動に拡大しており、ソウルの日本大使館周辺では反日デモに備えて厳重な警備が続いています。

　日本政府の読みが甘かったのか。竹島問題と聞いただけで韓国は蜂の巣をつついたような騒ぎになっています。