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快乐阅读每一天 一级篇 第19期 クリスマスの鐘(下)

时间:2010-12-30 20:36:05  来源:本站原创  作者:huangwen

教会の中は、たくさんの人でにぎわっていました。
どの人も神さまへの立派な贈り物を、得意そうに持っています。
キラキラと、まぶしく光る宝石。
山のような、金貨。
立派な、銀食器。
誰もが素晴らしい贈り物をして、鐘を鳴らそうと考えていました。
けれど、鐘は鳴りません。
「今年こそ、鐘を鳴らしてみせるぞ!」
最後に王さまも、命の次に大切にしている金の冠(かんむり)をささげました。
(さすがに、これで鐘が鳴るだろう)
 みんなはジッと、耳をかたむけました。
でも高い塔の上は、シーンと静まり返ったままです。
「ああ、なんと、王さまの金の冠でもだめなのか」
「きっとあの鐘は、永久(えいきゅう)に鳴らない鐘なんだ」
「そうだ。そうに違いない」
人々があきらめて帰りかけた、その時です。
 (カローン、コローン、カローン、コローン)
突然、塔から美しい鐘の音が響いてきたではありませんか。
「あっ! 鳴った。とうとう鳴ったぞ!」
「なんて、美しい音色なんだ」
「それにしても、鐘を鳴らすほどの贈り物をしたのは、いったい誰だろう?」
王さまをはじめ、人々はいっせいに振り返りました。
するとそこにはペドロの弟が、はずかしそうに立っていました。
「ぼく、お兄ちゃんから預かった銀貨を一枚、神さまにささげただけだよ」
弟は、そう言ったあと、
(お兄ちゃんの助けてあげたあの女の人は、きっと大丈夫だろうな)
と、思いました。

素晴らしい贈り物というのは、高価(こうか)だからよいのではありません。
大した物ではなくても、贈る人の心がこもっていればよいのです。
メリークリスマス

 おしまい

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