鹿児島市の桜島が火山活動を活発化させていることから、京都大学などは、大規模噴火につながる兆候がないかを探るため地下の磁力を計測する調査を２４日から始めます。

桜島でことし観測された爆発は、２３日までに７９５回に上り、観測史上最も多くなった去年の８９６回に迫る勢いです。大規模噴火につながる兆候がないか探るため、京都大学などの研究グループは、桜島の地下の磁力を計測する調査を２４日から２日間行うことにしました。磁力は、岩石がマグマのように溶けたり高温になったりすると弱まるということで、研究グループは火山活動が比較的落ち着いていた４年前の調査のデータと比較するなどして桜島の地下の状態を調べることにしています。

京都大学火山活動研究センターは「噴火の前兆をより早い段階でとらえるには、地下の状態を調べる調査が非常に重要だ。年明けをめどにデータの解析を終え、さまざまな調査データと突き合わせてマグマの状態を推測できるようにしたい」と話しています。